オーダーメイド 「太陽の唄」
先日、北海道滝川市にお住いのお客様にご注文いただいた作品を納品してきました。

今回ご注文いただいたオーダーの内容は、「大きな木のまわりに動物たちが集まっているようなイメージ。」「その木を『逆木』(さかき)にしてほしい。」というものでした。

木のモデルは、滝川のとある公園に実在するお客様お気に入りの木です。お客様のお気に入りの場所(隠れ家?)なので写真は載せられませんが、その公園の木の横には大きな赤い岩があります。

当初、『逆木』というのが何のことかわからなかったのですが、色々調べていくうちにお客様のおっしゃっている逆木が、おそらくカバラの生命の樹(上に伸びている木と対になって根の方向にも伸びている木)のようなイメージを指していると推測。

またお客様が逆木のお話をされていた際に、神棚に祀られている榊(さかき)や日本神話の天岩戸伝説と関連があるようなことをおっしゃっていたので、そのことについても色々調べました。

天岩戸伝説とは、太陽神である天照大御神(アマテラスオオミカミ)が、スサノオ(天照大御神の弟)の乱行を恐れて岩戸に隠れてしまった時のお話です。

天岩戸伝説について詳しくはこちら→【天岩戸伝説】

調べていくうちに、逆木と天岩戸伝説、モデルになる滝川の公園の木とが、うまくリンクしていきました。

それらをもとに完成したのがこちらの絵です。
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太陽の唄



絵のイメージは、「太陽を迎える儀式」。天岩戸伝説で、太陽神であるアマテラスオオミカミが隠れていた岩戸から出てきて、暗闇になっていた世の中が再び明るくなる様子をモチーフにして描きました。

絵に描かれているものが、それぞれ天岩戸伝説に登場する神様などを表しています。


ニワトリ…八百万の神々がアマテラスオオミカミを岩戸から引き出す際に、集めて鳴かせた長鳴鶏(ながなきどり)

木の横の大きな赤い岩…アマテラスオオミカミが隠れた岩戸(モデルになった滝川の木の横にある赤い岩ともリンク)

…お供えにした八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)

クジャク…岩戸の前で、逆さにした桶の上で陰部を出して踊り狂って神々を笑わせた天宇受賣命(アメノウズメノミコト)

ゾウ…岩戸のそばに隠れ、アマテラスオオミカミの手をつかんで引き出した手力男命(タジカラオノミコト)

上下逆さまに伸びた木…アマテラスオオミカミの姿を映すための八咫鏡(やたのかがみ)をかけた榊の木(逆木=榊)
※また、上下に伸びた木の左右が反転していることによって鏡(八咫鏡)を表わしています。

岩陰から昇る太陽…アマテラスオオミカミ(太陽神)が岩戸から出て、世の中が再び明るくなる様子



P.S. 余談ですが、この絵は一度完成間近まで描いたのですが、どうしても絵が気に入らず、また一から描き直しました。

その時の決断たるや、富士山を9合目まで登ったところで頂上に立ようと思っていた旗を忘れたことに気づき、旗を取りに行くために来た道を引き返して、もう一度下から登ろうという位の決断です。(おおげさ)
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